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心を癒してくる本

いのちのつながりに思いをはせる


野生イルカが棲息するとして、近年、よく知られてきた御蔵島。三宅島のお隣にある、周囲16キロの小島です。島に行った人ならわかりますが、御蔵島ですばらしいのはイルカばかりではありません。

御蔵島を舞台に、黒潮の海が巨樹の森を育て、巨樹の森がイルカの海を育てている。そんな自然の循環を、美しく力強い写真と文章でみごとにつづっています。

海、雨、森、野鳥、イルカ…自然はひとつひとつが独立しているのではなく、すべてがつながっています。人もまた自然の一部であり、輪廻の中のひとつ。何千年、何万年という時の潮流の中で、森の巨樹も、オオミズナギドリも、イルカも、人も、あらゆるものは、いのちのつながりのなかで生かされているのです。大きなスケールのものを見つめて、自分のちっぽけさを感じるのは、案外、いい気持ちです。どうにもさえない気分のとき、きっと救い上げてくれることでしょう。

写真、文章、本のつくり…。奇跡のようによくできた1冊。オススメです。




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■書籍クレジット
『イルカの海 巨樹の森』
作者:宇津孝
発行所:TBSブリタニカ
           定価:2,400円(税別)


■著者紹介
1962年、東京生まれ。大学のころダイビングを始め、卒業後、小笠原でダイビング・サービスに勤務。ダイビング・ガイド兼 漁師として活動。93年、父島を拠点に撮影活動を開始。小笠原諸島と御蔵島で海洋生物や島の自然、風土を取材する。1992年から御蔵島に通い続け、98年5月からの1年半、御蔵の村内で暮らす。傍観者ではなく実践者であることを心がけ、現在は「自給生活」を目指して、長野県駒ヶ根市で暮らす。

著書に『マッコウの海 小笠原』(山と渓谷社)『月刊 たくさんのふしぎ』2002年1月号(通巻202号)特集「イルカの島」(福音館書店)。






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