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心を癒してくる本

同じ風景がどれほど違って映るでしょう


取材中にヒグマに襲われ、鮮烈な印象を残して、この世を去った星野道夫。生前の星野と偶然、道で一緒になって、ぽつぽつと言葉をかわしたことがあります。「日本よりアラスカのほうが住みやすいですか」と聞くと、遠い目をしながらも「僕には、そうです」ときっぱり。毅然としながらも、どこかさびしそうで優しい目は、彼の編み出す写真集や文章そのものでした。

本書は、未発表写真を含む40点ほどの写真と、著作から引用した文章で新たに再構成した“Michio’s Northern Dreams”シリーズの1冊目です。

極北の暗黒の空にたなびくオーロラ、アラスカで生の営みをくりひろげるシロクマやアザラシなど動物たち、凍てつく大地、きんと張り詰めた空気…。「誰だって、他人の人生を分かち合うことなんてできはしないように、それぞれの人間にとって、同じ風景がどれほど違って映るものなのだろうか。」

星野自身がそう書いているように、同じ写真や文章でも、感じかたは人それぞれでしょう。歩き疲れて、ちょっと一休みしたくなったとき、自分の心を映す鏡になりそうな1冊です。




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■書籍クレジット
『Michio’s Northern Dreams1 オーロラの彼方へ』
著者:星野道夫
発行所:PHP研究所
定価:1250円(税別)


■著者紹介
ほしのみちお。1952年、千葉県市川市生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。アラスカ大学野生動物管理学部に留学。以後、19年にわたってアラスカの自然と人々の暮らしを見つめ、写真と文章で比類のない作品世界を築き上げた。優しさと厳しさが併存する写真と散文詩のように美しい文章は多くの人々を魅了し続けたが、96年8月、カムチャッカ半島で取材中、クマに襲われて、急逝。没後、東京、大阪、北海道なでで開催された巡回写真展には、のべ約45万人が来訪した。『Alaska 極北・生命の地図』(朝日新聞社)『Alaska 風のような物語』(小学館)ほか、写真集多数。『イニュニック[生命]』(新潮社)『旅をする木』(文藝春秋)『アラスカ 光と風』(福音館書店)『ナヌークの贈りもの』(小学館)ほか、エッセイ集や絵本も多数。


■書籍CAP
本シリーズの続刊として、『ラブ・ストーリー』『最後の楽園』『森に還る日』『大いなる旅路』があります。





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