| 愛する人、愛する家族…、だれかとともに生きていくって、ともに日々を重ねていくこと。そして、その人たちの間だけで通じる約束ごと、共通のルールをひとつ、またひとつ…と作っていくこと。しだいに息苦しい閉塞感につながるのか、あるいは、心地いい空気感につながるのか。いったい、どこでどう分かれていくのでしょう。
夜の散歩が習慣のこと子、おっとりしながらも頑固な長姉・そよちゃん、妙ちきりんで優しい次姉・しま子ちゃん、笑顔が健やかで一番平らな弟・律。料理の盛り付け用に葉っぱだの石ころだのを拾ってこさせる母、毎朝まったく同じ朝食をとる父。ちょっとヘンだけど幸福な一家のできごとを優しくつづった物語です。家族ひとりひとりが妙に孤独でありながら、不快じゃない。心をふんわり解き放ちたいときにオススメの1冊です。
書名の「流しのしたの骨」の意味は? それは、読んでみてのお楽しみです。 |