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心を癒してくる本

家族のたおやかな閉鎖性・独自性


愛する人、愛する家族…、だれかとともに生きていくって、ともに日々を重ねていくこと。そして、その人たちの間だけで通じる約束ごと、共通のルールをひとつ、またひとつ…と作っていくこと。しだいに息苦しい閉塞感につながるのか、あるいは、心地いい空気感につながるのか。いったい、どこでどう分かれていくのでしょう。

夜の散歩が習慣のこと子、おっとりしながらも頑固な長姉・そよちゃん、妙ちきりんで優しい次姉・しま子ちゃん、笑顔が健やかで一番平らな弟・律。料理の盛り付け用に葉っぱだの石ころだのを拾ってこさせる母、毎朝まったく同じ朝食をとる父。ちょっとヘンだけど幸福な一家のできごとを優しくつづった物語です。家族ひとりひとりが妙に孤独でありながら、不快じゃない。心をふんわり解き放ちたいときにオススメの1冊です。

書名の「流しのしたの骨」の意味は? それは、読んでみてのお楽しみです。




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■書籍クレジット
『流しのしたの骨』
著者:江國香織
発行所:新潮社
定価:514円(税別)


■著者紹介
1964年12月、東京生まれ。短大国文科卒業後、アメリカに留学。87年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、89年「409 ラドクリフ」でフェミナ賞、92年『こうばしい日々』で坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』で紫式部文学賞、98年『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞を受賞。『都の子』『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』『いつか記憶からこぼれおちるとしても』 『すみれの花の砂糖づけ』ほか、著書多数。絵本の翻訳も多い。





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