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心を癒してくる本

なにかに あいたくて


“詩集って、なんかとっつきにくくて”
“そんなの読んでるヒマないわ”
なんて声が聞こえてきそう。でも、そんな人にこそお薦めしたい詩集です。やさしい言葉しか使っていません。いちばん短い詩は、シンプルに2行だけ(それに佐野洋子さんの絵)。ね、どんなに時間がなくても読めるでしょう? ときには、自分のためにていねいにお茶を入れて、1篇の詩、いかがですか?工藤直子さんが「あいたくて」という気持ちで(なにに「あいたい」のだろう)と考えながら思いついた詩の数々です。

「くだけても これはわたしの こころ ていねいに ひろう」

なんだかぐさっときて、やがて、ふんわりしみる言葉ですね。ああ、私って雑に生きてていかんいかん、とハッとしてしまいます。自分のこころ、あんまりジャケンにしちゃいけないですよね。だって、自分のこころ、だもの。つらくても…。
最後に、あとがきより抜粋します。あなたは、なにに「あいたい」ですか?

「生まれてきたってことは、迷子になったってことかなあ。
…なんて思っています。」

迷子の気分は、じつは、すきです。とても、なにかに「あいたく」なるから。そして「あえてうれしい」から。




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■書籍クレジット
『あいたくて 小さい詩集』
工藤直子 ・詩/佐野洋子 ・絵
大日本図書 定価1,000円(税別)

■著者紹介
1935年、台湾に生まれる。詩集『てつがくのライオン』(理論社)で日本児童文学者協会新人賞、童話『ともだちは海のにおい』(理論社)でサンケイ児童出版文化賞、『ともだちは緑のにおい』(理論社)で芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。『のはらうた・・・・・』『ねこはしる』『ゴリラはごりら』(ともに童話屋)、『まるごと好きです』『とうちゃんと』(ともに筑摩書房)、『ライオンのしっぽ きみだけの生きかた』(大日本図書)ほか、詩集や童話など著書多数。『だんまりコオロギ』『できるかな?−あたまからつまさきまで』(ともにエリック・カール 偕成社)『キャベツばたけのねこ』(Alison Bartlett メディアファクトリー)など、翻訳も多数、手が けている。





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