| 何度も読み返すコミックって、ほとんどありません。ところが、本書だけは別。さえない毎日に疲れたとき、沈み込んで這い上がれないとき、寝る前にほっとする本を読みたいとき、楽しい気持ちになりたいとき…、何度も何度も読み返したくなります。
毎日のひとこまひとこまを描いた、身辺雑記ふうコミック・エッセイです。
13年間ともに暮らした愛猫サバの死。そんなあるとき出会ったのは、小さく元気のない子猫「グーグー」でした。途中からは、拾った子猫「ビー」も加わって。さまざまな心の揺れとともに少しずつ立ち直っていき、毎日の中で、こんな愉しみ、あんな愉しみと見出していきます。
連載中に、作者自身がガンの摘出手術を受けます。愛猫の死ばかりか自身の死とも向かい合ったことで、よりいっそう、今を生きる命へのいとおしみ、生きる歓びへのメッセージが織り込まれたように感じます。喪失と再生の物語として、また、癒し、癒される関係について描いた物語としても読むことができます。心がささくれだったとき、優しく、しみいる1冊です。ぜひ味わってください。 |