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vol.4:家計簿をつけるだけで資格取得





桜が、会社の先輩に何やら話をしています。


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ひとり暮らし?親元に同居?


私の会社の先輩の藪中さんは、都内のワンルームマンションで一人暮らし。学生時代までは、埼玉でご両親と一緒に暮らしていたらしいけれど、就職を機にここで一人暮らしを始めたと言っていた。私は女だし、両親も社会人になったからといって一人暮らしは許してくれなかったから、今でも実家で同居しているけれど一人になると面倒な事も多そう。結婚するまではこのままで良いかなと思っているわけ。

親元にいればラクだけど・・・

某日、営業ミーティングの後、そのままみんなで飲みに出た桜。通勤圏内にある実家を離れて一人暮らしをする藪中に一人暮らしの事を聞いてみた。

「藪中さん、埼玉からだったら十分通勤可能なのにどうしてわざわざ実家を出たんですか?家賃もかかるし、食事代だってかかる。おまけにクリーニングやお風呂洗い、部屋の掃除だって全部一人でやらなければなんないでしょ?実家だったら極端に言えば何にもやらなくて良いし家賃だってタダなのにどうしてですか?」
「確かにその通りだけど、大学を卒業して就職する時に考えたんだよね。これからは社会人だし、自立しないと!ってね。親元にいるとどうしても甘えてしまうし、親から見ればいつまで経っても子どもだから、僕自身が自立したいと思っても、子ども扱いにされるだろう?
卒業する時だって既に二十歳過ぎていて立派な大人じゃないか。それでも子ども扱いなんだから参るよ。親にとっても子離れしなきゃ充実した老後は過ごせないからね。両親にとっても僕にとっても、早く自立する方が良いと思ったんだよ」。
「へぇーー、藪中さん、意外としっかりとしてるんだ。私も自分では自立しているつもりなんだけど、親に甘えてばかりで、今の話を聞くと私なんかとても自立しているとは言い難いわね」。

ひとり暮らしのホントの理由は?

そこに先輩の松本が口を挟んだ。
「藪中は偉そうな事言ってるけど、部屋の中はどうなってるんだか。俺なんか自慢じゃないけど大学時代から一人暮らしで、人生の半分が一人暮らしだぜ。狭い空間をいかに効率的に使って居心地よくするか、しっかり身に付いちゃったよ」
「だからなかなか結婚できないんじゃないですか?」
すかさず藪中がつっこむ。
「うるせえ!そう言うおまえはどうなんだ?実際、部屋の中なんか汚くて足の踏み場もないんだろう。そもそも、一人暮らし始めた理由だって、親が一緒だと女の子を部屋に誘えないからじゃないのか?」
「残念でした。自立するって決めたからには身の回りの整理が大切ですからね。家の中は綺麗に片づいてますよ。当然、いつ女の子を部屋に呼んでも恥ずかしくないですよーだ」。
と桜の方へ目をやり、ビールを一気に飲んだ。



家計簿で一石二鳥!

少しの間をおいて、藪中は、松本に聞こえないよう桜に小声で話し始めた。

「実は、一人暮らしを始めた時は、給料以外にも学生時代にアルバイトで貯め込んだ貯金があるし大丈夫だと高をくくっていたんだ。そしたら、意外とお金が出ていくのにビックリ。そんなに無駄遣いしてるつもりもないのに毎月貯金が減っていくんだよ。そこで何に使ってるんだろうと家計簿を着け始めたら、これがなかなか面白い。家計簿といっても、web上の家計簿で、使った時に携帯から入力すれば良いのでつけ忘れがない。電車で移動中なんかにも入力できるしね。毎月赤字なんだけど、家計簿眺めながら無駄を無くす生活していたら、部屋の中がだんだん整理整頓されてきて。何とか黒字になったな、と思ったらいつの間にか綺麗に片づいた部屋になっていたって訳だけどね」。
「へぇー、家計簿着けるだけで部屋が片づくんだ、私もやってみよう」
「それにね、通信教育で簿記の勉強を始めて去年検定にも合格したんだ。安月給をいかに効率よく使うか、を考えていたら、今度は運用にも興味が湧いてきてFPの講座を受けてみようか、なんて思っているくらいだよ。桜、どうだ見直したか?」
「ほんと、藪中さんって結構しっかり者だったんですね」
「という訳で、後輩でもきちんと割り勘だからな」

 

イラスト:PEKOLI★久保田佐緒理
次回をお楽しみに・・・

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