|
30階のエレベータホールを降りて、右手をいけば。初めて訪れた方なら、きっと、あっ、と声があがるに違いありません。広い窓いっぱいに広がるのは、東京ベイ。その代名詞にもなっている、美しいアーチを描くレインボーブリッジもすぐそこに。そんな美しい眺望を独り占めできそうなレストランが、ここにはあります。「鉄板焼『浜木綿』」。お昼のランチコースとして人気なのが2,400円で食べられる「ステーキ丼セット」です。
まず、付きだしから。取材に伺ったときには、"たまご豆腐"と"香の物"が出てきました。素朴な温かみのある有田焼のお皿に品よくもられた"たまご豆腐"は、添えられた柚子の風味が味わいを引き立てています。ちょうど食べ終わった頃、いよいよ、メインのステーキがお出まし。「こちらが、本日お焼きする山形牛でございます」と説明を受け、その場で調理してもらいます。まずは、塩・胡椒で軽く味付け。ピカピカに磨かれた鉄板の上で、じゅ〜っという威勢のいい音があがり、お肉はもちろん、ししとう、ねぎ、さつまいもが、こんがりと焼かれていきます。最後に、わぁっと驚いてしまったのが、シェフのパフォーマンス。ステーキの仕上げにブランデーが使われ、一瞬、炎が立ち上る光景は、鉄板焼らしい豪快なパフォーマンスです。ブランデーを使うのは「お肉の香りを引き立てるのと、表面がカリッと香ばしく仕上がるから」とシェフに教えてもらいました。きったステーキはタレをかけ、うやうやしくご飯のうえに盛られ、白ゴマ、貝割れ、そして西洋わさびを添えてテーブルへ。丼といっても、ホテルらしく、ごはんの量は控えめ。女性にとって多からず、少なからずの、まさにぴったりな量だと思います。お肉は、簡単にお箸で切れるほどの柔らかさ。くちに含んだときにひろがるお肉の旨みが最高です。これで、一気にお箸が進みます。西洋わさびのあっさりとした辛味や風味豊かな白ごまも、お肉の旨みを広げてくれるよいパートナーです。
平日昼という穴場的時間帯も手伝い、食後は鉄板焼のあるテーブルから、入口付近の眺望が広がるカウンター席へ案内され、デザート&コーヒーをいただいたのですが…そうしたちいさな気配りにも感激でした。本日のデザートは、生クリーム、ブルーベリー、ミントの葉があしらわれた梅のシャーベット。口直しに最適の一品です。香り豊かなコーヒーでひと息いれながら、ベイブリッジを眺めていると、こころもぽかぽかに…そんな小春日和の一日を届けてくれたレストランでした。
|